Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》
第2章 I think of you
家に着き、ガチャ、と鍵を開けて部屋に入る。
エルヴィンからメールが入っている。
今日の食事と、急な話を聞いてくれたことについてのお礼だ。
結衣は返事を返してベッドに倒れ込んだ。
自分は卑しい人間なのだろうか。
自分に気が向いている相手と、自分には振り向かない、気の向いていない相手では、自分が一番幸せななれる方はどちらか。
そんなことを考えてしまう。
いっそ、エルヴィンと付き合ってライナーへの気持ちを忘れ去る方がいいのか。
ライナーには彼女がいる。
諦めなければならない。