• テキストサイズ

【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第6章 変わっていく関係


「…あれ?誰もいないじゃん…」


バスケ部のみんながいると思っていたそこには、バスケ部どころか、生徒も誰一人いなかった。
こんなに静かな屋上、初めて見た…!


「驚いたッスか?ここは俺が一人になりたいときに来る、俺専用の屋上っス」

「…へ?」

「俺のための屋上なんス」

「…黄瀬はいつから自分専用の屋上を持つボンボンになったの?」

「…まあつまり、ただの別館の屋上っスよ」


私が言葉の意味を理解しなかったことがショックなようで、目に見えてガッカリしていた。
なんか悪いことした気分…。


「えっと…その黄瀬専用の屋上に私が入っていいの?」

「それは…その、瑠衣っちにちょっと聞いてほしい話があるんスよ」

「え?」

「聞いてくれるッスか?」


その時、黄瀬が今まで見たことの無い真剣な顔をしたから、私も気持ちを切り替えた。

そんな私の様子を見た黄瀬が僅かに微笑み、そして口を開いた。


「俺の昔の話なんスけど……」
/ 156ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp