第6章 変わっていく関係
体育祭まであと一週間となり、準備が着々と進んでいる帝光中。
明日からはクラスごとの朝練も認められ、校内にはお祭りムードが広がっていた。
「真雪サン、なんか目が輝いてますね」
「あったりまえ!!あと一週間で体育祭なんだから、嫌でもテンション上がるわ!」
朝から絶好調の真雪に少し苦笑する。
確かに私も体育祭は楽しみだけど、ここまで盛り上がれないな。
何が違うんだろ…はっ!
これが噂に聞く、運動部と文化部のジェネレーションギャップか!
「瑠衣~、馬鹿なこと考えてないで返事してー」
「えっ!?な、何だい!?」
我に返り真雪を見ると、呆れ顔で教室の入り口を指差していた。
「呼ばれてる」
そう言われ、そちらに目をやると、
「瑠衣っち!」
「瑠衣!」
「「ちょっと来て!」」
「えぇー…」
何故か、カラフルなバスケ部軍団が勢揃いしていた。
笑顔のさつきと黄瀬の後ろには、無表情の黒子くんと緑間くん。
更にその後ろには眠そうな紫原くんと大輝。
いや、マジで何で。お前ら何で私のクラスにきた。