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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第3章 ファミレス





「瑠衣!」


振り返ると、なんと大輝が全力で走ってくるではないかっ。

追われると逃げたくなる人間の性質には勿論私も当てはまる。私は頑張って、追いつかれないように走りだした。


「おい待てよ!」

「追われると逃げたくなるの!」

「はぁ!?ふざけんな!」


しかしさすがはバスケ部のエース。
私はあっという間に追いつかれ、腕を掴まれた。


「つ、疲れた…!」

「体力ねぇくせに走るからだろ、ったく…」


呆れ顔で私を見下ろす大輝は息一つ切らしてない。
これが運動部の余裕か…!
私には一生手に入らないだろう代物だ。


「私には体力はないけど、その代わりに肺活量があるからいいもん…」

「あーそういやお前、元ブラスバンド部だったな」

「残念ながら廃部になっちゃったけどね」


私は部員数たった4名のブラバン部に去年まで所属していた。

三年生が卒業したと同時に部員数が足りなくなり、廃部が決定した。

だいたい、運動部の実績が輝かしい帝光中で、ブラバン部のような小さな文化部が生き残るには無理があったんだ。

今まで廃部にならなかっただけですごいと私は思う。



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