• テキストサイズ

【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第15章 帝光祭



帝光祭を前日にひかえた今日、校内はカラフルな看板や横断幕で装飾され、どのクラスも明日への期待に胸を膨らませていた。

和服喫茶とやらをやるうちのクラスは只今、衣装合わせ中。


「京香ちゃんはこれー、瑠衣はこれー、そんでもって、これが私のー」

「真雪の袴の方が可愛い!」

「衣装係の職権乱用だ!」

「当たり前じゃあ!この為に衣装係なんてメンドクサイことやったんだからなぁ!」


クラスの女子がギャアギャア言いながら袴を取り合う様子はなかなかシュールだ。
ちなみに私の袴は薄ピンクの桜柄。
個人的にはとても気に入った(真雪のより気に入った)ので文句はない。


「死守した…!」

「あ、お疲れ。バーゲンセールみたいだったよ」

「うっさい。それより、早く衣装合わせ始めないと!時間無いよー!」


テキパキと指示を出す真雪に関心しつつ、窓の外を見やる。
グラウンドでは大きなイベントが行われるようで、あちこちに穴が掘られている。

あれ、結構深いけど大丈夫なの…?
明日はグラウンドに行かないようにしよう。


「瑠衣!さっさと着替えろ!!」

「スイマセン!」




















衣装合わせも無事終わり、暇になったので廊下に出てみた。
すると1組の教室前に何やらトンデモナイものを見つけてしまった。


「紫原くん、それ…」

「んー?なんか衣装のサイズが無いらしくて~」

「…似合ってなくはないかな」

「まじで~?」


紫原くんが着ているのはフリフリの貴族風のドレス。
うん、意外とイケる。ただサイズがちょっと…。
男子の中でも身長がかなり高い方の彼がドレス着て女装してると違和感がハンパない。


「てか紫原くん、何で中世の格好なの?」

「なんか女子の間でベルばらが流行ってるらしくて~」

「今さら!?ずいぶん昔の流行だよね!?」


/ 156ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp