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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第14章 ガードマン


「ねえ、瑠衣のことそんな軽い気持ちで好きだったの?違うでしょ?」

「…アンタに何が分かるんスか」

「黄瀬くんは瑠衣に優しかった。瑠衣といる時の黄瀬くんは私が知る中で一番良い顔してたよ」

「……ッだって、俺、勝ち目ないじゃないっスか…!」


拳を握り、辛そうに顔を歪めた黄瀬くんに、私がかけられる言葉は無かった。

私は恋愛にあんまり興味無いから、黄瀬くんの気持ちも瑠衣の気持ちを完全に理解できない。


「(好きなら、好きって言えばいいと思うんだけど)」


そんなに簡単な話じゃないのかな。

とりあえず、今私が黄瀬くんにしてあげられることは一つしかないみたいだ。


「黄瀬くん」

「…何スか」


営業スマイルを作ることをすっかり忘れ、少し拗ねた様な顔をした黄瀬くん。
私は彼の顔の前で、売店の袋を揺らした。


「ご飯食べようよ!」

「は?……フツーこの空気で飯の話しないっスよ」

「そう?でも私はお腹空いたし」

「ハァ…神田さんって自由人っスね」

「あは、よく言われる」


ケラケラと笑っていると、黄瀬くんも次第に笑顔を見せ始めた。
お、ちょっと元気取り戻したか?良かったー。


「黄瀬くんが笑ってないとファンが泣き狂うよマジで…」

「何言ってんスか?」

「いや、こっちの話」

「?、何スかそれ」


不思議そうな顔をする黄瀬くんに、思わず苦笑する。

さっきからファンの視線が刺さってるんだけど、気づいてないのかー…?
私は別に大丈夫だけどさー。




瑠衣の周囲の複雑な関係、帝光祭で何か変わるかな?

良い方に行ってくれると良いんだけど。


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