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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第12章 作戦会議


「そっか…私のこと好きかぁ」

「さつきのこと嫌いになるわけないでしょうが」

「良かった!」

「ていうか私って、感情表現足りない?」

「うーん…確かにあんまり感情を出さないけど、でも最近素直になってきたよね」

「素直?私が?」

「うん!可愛いよ」


可愛いなんて言ってるさつきが可愛い。
素直かぁ…まあ、嬉しいかな。

ピーッと笛が鳴り、部員たちがコートから出てきた。


「桃ちん休憩入ったよ~」

「あ、ドリンク!ごめんねー」

「桃っち、さっき何で叫んでたんスか?」

「瑠衣が私のこと好きって言ってくれたから~!」

「え、瑠衣ちんそっち系?」

「誤解禁止!」


紫原くんの脇腹に軽くチョップを入れる。
どんなに背伸びしても頭まで届かないことはこの前分かったから脇腹で我慢。


「久瀬さん、来ていたんですか」

「黒子くん!黄瀬と紫原くんに連行された」

「連行…?」

「違うんスよ黒子っち!俺達にも事情があったんス!」

「はぁ…」


よく分からないといった表情を浮かべた黒子くんに苦笑を返しておいた。


「今日もみんな自主練する?」

「いえ、今日はもう帰ろうって話になって」

「瑠衣っちもいるからね!」

「え…私?」


何で私がいると自主練しない流れになるんだ?
黒子くんに目で訴えると、柔らかい笑みが返ってきた。


「久瀬さんも一緒に帰りませんか?」
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