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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第11章 優しさ


「瑠衣…おい瑠衣、起きろ」

「ん…」


大輝の声がして目を覚ますと、横に大輝が座っていた。
周りを見ると、そこは公園だった。
家の近所にあり、小さい頃は大輝とさつきと一緒によく遊んでいた公園だ。


「大輝?え、何で公園に…」

「俺が運んだ。お前が道のど真ん中で泣き疲れて寝やがるから」

「ご、ごめん!時間大丈夫?今何時?」

「10時。まだ怒られる時間じゃねえだろ。」

「良かった…。でも早く帰った方がいいね」


泣き疲れるだなんて、赤ちゃんじゃないんだから…。
しかも大輝に寝顔見られたとか、もうヤダ。
何度見られたって恥ずかしいもんは恥ずかしいんだ!


憂鬱な顔をしつつベンチから立ち上がろうと腰を浮かせた時、頭の上に手が置かれた。


「……大輝?」


「瑠衣、安心しろ。




俺が何とかしてやるから」




ぽんぽんと頭をたたく大輝は赤ちゃんにやるように私の頭を撫でていた。
もう…これじゃあ本当に赤ちゃん扱いじゃん。









大輝、別に菅原くんのことを考えて憂鬱な顔をしてたわけじゃないんだ。

それに、できることなら菅原くんのことはもう忘れたいんだ。

でも大輝が、何とかするって言ってくれるなら、


「…お願い」

「おう、任せろ」




…大輝の優しさが私は好きだ。





今回は少し、



その優しさに甘えてもいいだろうか?
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