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【 NARUTO 】18禁 記憶喪失

第1章 記憶喪失


動揺を隠せないのは、
前回任務を共にした感じと
少し違うからだ。

あの任務から
まだ1週間しか経っていないはずなのに、何か感じが違う。それが何かと言われればよく分からない。


とにかくもう
勘ぐりをしないで
帰ってほしい。



「ねぇ、」


「……っ!!」


付き合っていた頃のカカシが一瞬にしてフラッシュバックした。

久しぶりに呼ばれて
声を失って、思わず、目から
涙を零してしまった。

何で 今名前を呼ぶの?



「えっ…??何で泣くわけ?

呼んだ方がしっくりするね。
これからそう呼んでいい?」

「無理、でお願い。」

間髪を入れずに
早口で答えた。

今はただ、バレたくなかった。
カカシの反応が酷かったら?
気持ち悪がられたら?

いきなり、あなたは私の彼氏ですって言われたら、気持ち悪いって思うはずだ、絶対。



「うーん、どうして?
あ、じゃあ、
カカシって呼んでみてよ?」

「…は?」

「前の任務の時、
敵とやりやってるとき、
カカシって呼んだでしょ?
あと、俺もお前の事、
って言っちゃってたし。」


「あれは、…あのときは咄嗟に出ただけで深い意味はないから。」


「……まあ、何でもいいや。俺がもう一回聞きたいだけ、ほら、早く言ってよ。」


…何故そんなに名前に拘るのか分からない。


従えば帰ってくれるのか?


記憶がないのだから、
気持ちもないはずだ。
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