第1章 【番外編】マツノトクエスト 序章
「いや違うでしょ……も、もしかして猫の国を見つけたとか……っ」
そんな国があったら自分だって行ってみたいとは思うのだが、残念な事に今回は猫の国を見つけるようなメルヘン展開ではなくすぐさまその意見を否定すると一松はガッカリして隅っこに体育座りしてしまう。
「ぶっぶー!! それも捨てがたいけど違います~」
「んー、じゃあ何だろ? ナス子姉の言う事ってだいたいどうでもいい事だしなぁ」
「お前は何故いつもそうやって失礼な口をお姉ちゃんに言うかなぁ!! 末っ子の癖に可愛くないっ」
そして……出たなドライモンスターと突っ込みたくなるようにトド松が余計な一言を付け加え血管に筋が出て口端がヒクつくのだが、そこはお姉ちゃんとして我慢だと拳を握りしめた。
「え~、だって本当の事じゃない? ねぇ、兄さん達もそう思わない?」
「「「「「あぁ、確かに」」」」」
「己ら、そこに並べえええええぇええ!!」
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そして、半ば強引に全員をスーツに着替えさせ六つ子と幼馴染の7人はフラッグコーポレーションに向かって行くのだった。
そして、長きに渡る物語の━━━━━━━━━━はじまりである。