第8章 【番外編】マツノトクエスト 第七章
風呂に入り、3人で買い物を済ます。
今日も一日この宿に泊まれるお金を稼げたため先の旅の事も考えてあまり使わない事にしようという事になり、また一部屋500Gで同じ部屋に集合する3人。
勿論クエスト報酬でのお金ももらえて結構な値段になった。
そんな中、嬉しいハズの私は現在ベットに座り、機嫌は最高潮に悪かった。
「納得いかない! なんで自分で自分の防具選ばせてくれないのさ」
「んなのお前の趣味がダサくて無難な装備ばっか選ぼうとするからだろ? ここは勇者である俺! おそ松様が選んでやった方が絶対センスいいってぇ~」
隣のベットに座りニヤニヤした顔のおそ松が言う。
それに賛同するようにソファに座るカラ松も足を汲んでチャっと二本指を上げキメポーズを出してくる。
「ナス子には申し訳ないが俺もおそ松に賛成だ。 前の服装は抜群に似合ってはいたが少々女性らしさには欠けるからな……」
「「やっぱ女の装備と言えばミニスカートだろう」」
「なんでそうやってスカートに拘る訳ぇ?! 年齢的にも気になるってか恥ずかしいし、せめて短パンとかの方がいいのに」
結局、嬉々として防具を買いに行った3人は、本人の意図など気にせず勝手に服を選び購入してしまい、またお金がなくなってしまった為、とても嫌ではあるがそれを着るしかなくなってしまった。
折角あんなに稼げたのに一番高い装備のミニスカートを選ばなくても……。
なんでこれスカートなのに防御力あるのかわからんわ。
「金がなくて黒のセクシーパンツが買えなかったのが心残りだけどなぁ~……ま、今の恰好なら少しは女っぽいし許せるか」
「許すも許さないもおそ松の許可なんていらないでしょうが、それに下着は自分で選びます!!」
「恥ずかしがる事はないと言うのに……俺も白よりかは黒や青など奇抜な色香が漂うものの方が戦闘心も煽られていいのだが」
先の戦闘で既にナス子の下着を覗いてしまったカラ松は残念そうにやれやれと言うジェスチャーをする。