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Little lieR【イケヴァン◆ifイベ原作】
第11章 涙色のウェディング
彼は部屋を出ていき、外からしっかりと鍵を掛けた。
「っ………。」
ぽっ、ぽつ………と手の甲に涙が落ちる。
(やっと分かった。私………あの人を愛しているのね。
いつも傍にいてくれたあなたを………。)
「馬鹿、ね。今更気づくなんて………。会いたい、会いたいよ・・・あの人に………!」
声を殺して、彼女は泣き続けた。
………無情な世界を憂いて。
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