第2章 ***
「…こっちももうびしょびしょだ」
「ぁんっ…、」
両脚の間を割った九条さんの手が下着の上から秘部に触れてくる。
ソコは自分でも分かるくらいぐっしょり濡れていた。
「さっき可愛くお強請りしてくれたから…今日は沢山気持ち良くしてあげる」
そう言った後、彼は私の足元に移動し下着を脱がせてくる。
反射的に閉じようとした脚は呆気なく開かされ、太腿を抱えた彼は私の秘部へ顔を寄せた。
「っ…、九条さん…っ…」
「イきたくなったら我慢しなくていいからね」
「っ…」
濡れた割れ目を指で開き、丁寧に舌を這わせてくる彼。
熱い舌が上下を二、三度往復しただけで、腰がびくんと大きく跳ねる。
すでにお尻の方まで垂れてしまっている蜜を、彼は丁寧に舐め取った。
「ぁっ…、ぁんっ…!」
(だめっ…こんなのすぐにイっちゃう…っ…)
ぎゅっとシーツを掴むと、その手に彼が自分の手を重ねてくる。
我慢するなとでも言うように更に激しい愛撫を繰り返し、私を追い詰めてきた。
(もっ…、イっちゃ…っ!)
じゅうっと陰核を吸われた瞬間、弓なりに反れる背中…
何度もガクガクと腰を震わせながら、私は呆気なく達してしまった。
「はぁっ…、はぁっ…」
「…気持ち良かった?」
体を起こした彼が瞼にキスをしてくる。
そしてそれまで着ていたガウンを脱ぎ床に放った。
「っ…」
いつ見ても均整の取れた綺麗な体。
学生時代はずっと水泳をやっていたらしく、今も時間がある時はたまに泳ぎに行っていると以前聞いた事がある。
広い肩幅に逞しい胸板…
彼の裸を見るのはこれが初めてではないのに、毎回ドキドキしてしまっている自分がいた。
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