第2章 ***
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「…おいで」
散々アソコを慣らされた後…
避妊具を着けた九条さんに手を取られ、彼の膝の上に乗せられた。
ゆっくり腰を下ろせば、少しずつ私の中に入ってくる彼のモノ。
たっぷり慣らされたはずなのに、大き過ぎるソレを受け入れるのはいつもひと苦労で…
「…大丈夫?」
「はい……、でもまだ…」
「解ってるよ…すぐには動かないから」
そう言う彼は私と違い、やっぱり余裕綽々な顔。
いつも最後はちゃんとイってくれるが、私だけ気持ち良くなっているんじゃないかと不安になる。
経験の差はどうにもならないので、仕方がないと解ってはいるけれど。
「…どうしたの?」
「…え…?」
「なんか浮かない顔してるけど」
「……、」
私の心の内を読んだようにそう声を掛けてくる九条さん。
でも本当の事なんて聞けない…
「私とのH、気持ち良くないですか?」なんて…
「い、いえ…何でも…」
「…嘘だね」
「っ…」
「気になる事があるならちゃんと話してごらん?僕に遠慮なんかしなくていいから」
「…九条さん……」
(うぅ…どうしよ…)
きっと話すまでは解放してもらえない…彼はそういう人だ。
私は意を決して恐る恐る口を開いた。
「そ、その……九条さんはいつもちゃんと気持ち良くなってくれてるのかなって…」
「…え?」
「いつも余裕たっぷりだし……あ、解ってはいるんです、私がH上手くない事は…。だから何だか申し訳なくて…」
「………」
正直に打ち明ければ、彼はひどく驚いたように目を丸くさせる。
やはり呆れられてしまったのだろうか…
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