第2章 ***
「ふ…可愛い」
「……、」
「…ベッドに行こうか」
そう囁かれた後軽々と体を抱き上げられ、ベッドルームへ運ばれる。
私をベッドの上に下ろした九条さんは、そっとその上から覆い被さってきた。
「ぁっ…」
スルッとガウンの帯を外される。
上下とも下着を身に着けてはいたが、開かれた胸元をつい両手で隠してしまった。
「こーら…ちゃんと見せて?」
「ぅ…」
「このブラ初めて見る…僕の為に着けてくれたんじゃないの?」
「……、」
確かに彼の言う通りだがやはり恥ずかしい。
彼と体を重ねるのはこれが初めてではないけれど、この気恥ずかしさは今だに拭えなかった。
「…じゃあ今日は下から触っちゃおうかな」
「ぁっ…」
大きな手で太腿を撫でられ、ぴくりと体が跳ねる。
反射的に自分の手を重ねると、その手を取られシーツに縫い付けられてしまった。
「…これでよく見える」
「っ…、恥ずかしいです…」
「…どうして?こんなに可愛いのに……脱がすの勿体ないくらい」
「んっ…」
チュッと胸の谷間に唇を落とされる。
そしてその舌は鎖骨の辺りを辿り、首筋にまで上がってきた。
「ゃっ…」
「…結月ちゃんて首弱いよね」
「……、」
「…あと耳も」
フーッと熱い吐息を吹き掛けられた後、ねっとりと耳の縁を舐められる。
私の腕を放した彼は、その手で器用にブラを外してきた。
「ぁっ…、」
「…可愛い顔して、相変わらずヤラシイ体だね」
「っ…」
「ココ…もうこんなに勃ってる」
「ぁんっ…」
指先で胸の先端を弾いてくる彼。
たったそれだけの事でこの先の行為を期待してしまい、アソコがじんと熱くなった。
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