• テキストサイズ

*甘い鎖*【R18】

第2章 ***





「君って子は…ホントに困った子だな」

「……、」

「気持ち良くなかったら…会う度こうやって年甲斐もなく君を抱いたりしないよ」

「ぁっ…」

一度だけ下から突き上げられ、思わず声を漏らしてしまう。
そんな私の顔を引き寄せると、九条さんは強引に唇を重ねてきた。
さっきとは違う、貪るような激しいキス。
舌をきつく吸われたり、甘噛みされたり…
その度にきゅんと下腹部が疼いてしまって…


「可愛い恋人の姿を見て、興奮しない男がいる訳ないだろう?」

「っ…」

『恋人』という言葉に今度は胸が高鳴った。
彼は私の事なんか本気じゃないと、いつも心のどこかで思っていたから…


「いつもの抱き方が物足りないなら…今日は少し激しくするよ?」

「…え……?きゃっ…」

繋がったままベッドに押し倒される。
私の太腿を抱えた彼は、初めから激しく腰を打ち付けてきた。


「ぁっ、ぁっ…九条さっ…、待っ…!」

「待たないっ…、僕がどれだけ結月ちゃんに夢中なのか…っ…ちゃんと証明しないとね…?」

「ぁっ、ぁんっ…!」

熱っぽい獣のような瞳…いつもの優しい九条さんじゃないみたいだ。


「結月ちゃん、いつも疑ってたでしょ?僕が遊びで君と付き合ってるんじゃないかって…」

「…!」

律動のスピードを緩めた彼に図星を指される。
もしかしてずっと私の気持ちに気付いてた…?


「元々僕の一目惚れだし…信じてもらえないのは仕方ないかもしれない…」

「……、」

「でも…じゃあどうしたら信用してもらえるのかって…会う度に考えてたよ」

「…九条さん……」



.
/ 15ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp