第2章 その女中、出会い
シ「ブォルトス伯爵はどうしてこの夜会へ?」
この夜会は裏社会の集まりのようなもの
こいつがどんなことをしているのか
聞き出すには最適だ
ブォ「あぁ。私はですね、貿易でですね色々な物を輸出入しているんですよ。(ボソッ)ここだけの話ですが、かなり危険な物を輸入している時もあります」
シ「そうなんですか。」
決まりだな
この前の女王の手紙の人物はコイツだ
さて、そうとわかれば長いは無用だ
僕はそっとセバスチャンに合図した
シ「もっと話したいところですが、僕はもう失礼します。」
僕は、ずっとブォルトス伯爵の隣に立っている彼女を見た
僕は息が止まるかと思った
彼女は瞳いっぱいに涙を溜めていたのだ……
ブォ「そうですか。では、また」
僕は動けなかった
前を見たまま動かない僕を不思議に思ったらしいブォルトス伯爵は不意に隣の少女に目をやった
泣いている彼女を見てとても驚いていた