• テキストサイズ

カラフルⅤ【気象系BL小説】

第1章 バニラ


両手でマグカップを持って、フーフーしながらココアをすすってる姿は、どっからどう見ても少年で。

確かにニノは童顔だし、身長も低いけど…
でもこれ、マズいよな…

「明日…仕事は?」
「…偶然…撮休…」
「まじで。良かったな…」
「うん…」

これで一日稼げるわけだ。

テーブルに置いてあったノートパソコンを立ち上げた。

「なにすんの…?」
「いやだって…どうしていいんだかわかんねーから…」
「ネットで調べようっていうの…?」
「だめ?」
「そんなのとっくにやったよ…」
「あ、そうか…」

朝っていうか、昼にはこの状態だったんだから、一日なんもしてないわけないよな…

「つか…なんで俺のとこ来たの?」
「え…?」
「だって…俺、頭わりぃし…」

そうだよ。こういうことだったら翔ちゃんの方がいいに決まってる。
相葉ちゃんとはプライベートでも遊んでるわけだし、なんだったら潤だって同じ年なのに…
それに、彼女いるじゃん。

よりによってなんで俺のとこに来たんだ?こいつ。

「だって…今、絶対暇で一人で居そうなの、あなたしかいなかったんだもん…」
「あ、そ…」

ま、そうだよな。
俺なんか最初から頼りにするわけねーか。

/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp