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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第2章 アボカド


その後、3人で送迎車に乗り込んで仕事に向かった。

相葉さんと二人で、大野さんをハラハラしてみてたけど、いつもとなんら変わりなく過ごしているように見えた。
俺は演出なんかがあったから、しょっちゅう楽屋にいることはできなかったけど、後から相葉さんに聞いたら「いつもどおりだった」とちょっと呆けていた。
相葉さんなりにとても気を使って、疲れてしまったらしい。

…まあ、その気持ちは痛いほどわかる…

まさかの、堅物翔くんとモテ男ニノが付き合うっていうか…えっちしてるような関係で。
ニノは大野さんの長年の片思いの相手。
翔くんは大野さんが絶対敵わないと思っている人で。

今までは、ニノの相手が女性だったから。
絶対自分じゃ敵わない。
だって、自分は男だからって…大野さん、何度も言っていた。

だからこそ諦めも付いていたんだろうけど…
よりによって、相手は……男。

でも相手は翔くんで…

「…やりきれないよね…」
「ん?なんか言ったか?」

翔くんが、舞台袖で爽やかな笑顔を俺に向けてきた。

「なんでもない」
「ん?潤?」

今まで俺に照れたような態度を取ることがあったけど…
もしかして俺もケツ狙われてたのかな…

「いやあ!ないわ!」
「なっ…なんだよ。急にでかい声出すなよ」
「ご、ごめん…翔くん…」

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