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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第2章 アボカド


「え…?」

ソファの肘掛けのほうに顔を向けて動きが止まってる。

「大野さん?」
「おーちゃん…?」

大野さんの視線の先には、相葉さんのスマホがあった。

「あっ…」

相葉さんが慌ててソファから飛び降りて、スマホを回収したけど…時すでに遅し。

「相葉ちゃん…それなに…?」
「い、いやこれは…」

俺の腿の上に乗ってる大野さんの身体が、小さく震えてる。

「ニノと…翔ちゃん…?」
「ち、違うって!ね?」

さっと後ろ手にスマホを隠すけど、もう大野さんはその内容がなにか悟ってしまったようで。

魂が抜けたみたいに、俺の膝の上で呆けた顔をしてる。

「ち、違うって!おーちゃんっ!」

相葉さんが必死になればなるほど、それは真実味を帯びていって。

「…そっか…」

ぽつりとそう言うと、大野さんは俯いてしまった。

「お、おーちゃん…」
「大野さん…」
「ん…わかってたんだ…」
「え?」
「いつか…こうなるんじゃないかって…」
「…どういう、こと…?」

ぽとりと俺のシャツの上に、涙が落ちてきた。

「大野さん…」

泣いちゃってるよ…どうしよう…

「あの二人…多分ずっと…両思いだったと思う…」

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