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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第2章 アボカド


いやいや…なに言っちゃってんだよ。

「まちじゅんは?」
「は?俺?」
「疲れてないの?」
「いや、疲れてるけど…」
「じゃあまちじゅんも抱っこしてあげるね!」
「えっ…いっ、いいよっ!」

何を言ってるんだ、この人…!

「まちじゅんおいでよ~…なんかおーちゃん、すげえいいにおいする…」
「え?は、はあ?」

相葉さんまで。どうしちゃったんだ…

「もお…酔っ払ってんじゃねえよ…」
「おいでよ~」
「いいってば…」

何が悲しくて男に抱きつかなきゃいけないんだ。
俺はソファに座ったまま手を振って拒否しといた。

「もお」

そう言って相葉さんを立たせると、ソファに突撃してきた。

「まちじゅ~ん!」
「う、うわあっ…」

どすんと俺に向かって大野さんが倒れ込んできた。

「ま、待てってっ…!」
「ほらあ…抱っこしてあげるからあ…」
「大野さんっ…」
「相葉ちゃんもおいでよ~」

そう言ってぎゅうっと俺に抱きついた。

「お、大野さんっ」
「いいこ~」

ちょっと身体を離すと、すんごい至近距離でニコニコ笑いながら、俺の頭を撫で始めた。

「いえ~い!まちじゅん!俺も~!」

調子に乗った天然爆弾が飛んできた。

「や、やめろおおお!」

しばらくソファでそうやってもがもがしていたら、急に大野さんの動きが止まった。

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