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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第2章 アボカド


「お…おいでって…」

相葉さんは戸惑って俺の顔を見た。
いや、俺だってどうしていいやら…

「相葉ちゃぁん?」

ふにゃふにゃしながら大野さんは腕を広げたまま待ってる。

「う、うん…」

相葉さんは立ち上がると、恐る恐る床で腕を広げる大野さんに近づいた。

「ん」

まっすぐに相葉さんを見上げて腕を突き出し、大野さんは顎をしゃくった。

「は、はい…」

どぎまぎしながら、大野さんの足に跨るとぎゅっと抱きついた。

「ふふふ~…いい子。相葉ちゃん…」
「う、うん…」

なんだこれ…

大野さんちのリビングに、なんとも言えない空気が漂った。

相葉さんはこちらに顔を向け、困った顔をしてる。
でもなんかまんざらでもないみたい。
しばらくすると、大野さんの肩に頭を載せて、リラックスしてきた。

その間も、大野さんは相葉さんの頭や背中を撫でで、いいこいいこしてる。

「おーちゃん、いい匂い…」
「んふふ…そう?」

くんくんしながら、とろんとしてきた。

「お、おい…寝るなよ?」
「ん…でもなんか…」
「いいよ…寝ても」
「いや、大野さん…」
「んふふ…疲れてるんだもんね?相葉ちゃん」
「…うん…」

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