第2章 アボカド
よりによって、同じグループの…しかも男である翔くんとくっついちゃったって知ったら…
落ち込むだろうな…
傷つくだろうな…
「ま、俺たちがフォローしようよ…」
「うん…でも難しいね。まちじゅん…」
「…だな…」
二人の恋路?を邪魔したくはない。
だけど、大野さんの気持ちも守りたい。
ぐずぐずしてた相葉さんが、本格的に泣き出した。
「もお…泣くなよ…」
「だってぇ…」
泣き声が大野さんに聞こえちゃうな…
しょうがないからちょっとだけ頭を抱き寄せたら、相葉さんは俺の胸に飛び込んできた。
「…もお…しょうがねえなあ…」
まあ、相葉さんのいいとこでもあるんだよな。
こうやって、人の気持ちになっちゃうとこ…
すんすん言ってる相葉さんの背中を擦っていたら、大野さんがムクリと起き上がった。
「にゃにしてるのお~?」
にへらっと笑うと、小首をかしげた。
「え…えっと、相葉さん疲れてるんだって」
「しょおなのおお?」
「そ、そう!そうなの!」
「じゃあ、俺が抱っこしてあげる~おいで?」
そう言って、にっこりと笑って腕を広げた。