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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第2章 アボカド


「おーちゃんには秘密にしとかなきゃね…」
「ああ…あの二人には、釘刺しておかないとな」
「うん…でも、どうやって?」
「そりゃ…あんなとこでこんなことすんなって言うよ」
「まあ、そうだよね…俺に見つかっちゃうくらいだもんね…油断してんだよね…きっと。男同士だから…」

そう言って、相葉さんは潤んだ目を俺に向けた。

男…同士…

って…なんで大野さんもニノなんだろ。
女にモテないわけじゃない。
むしろ群がってくるくらいだと思う。

なのに、なんで男であるニノなんだろ…

「ぐずっ…」

もやもや考えてたら、いつの間にか相葉さんは泣いてて。

「なんで泣いてんだよ…」

泣いてる姿が、なんか女子っぽくて。
思わず頭をナデナデした。

「だって…おーちゃん、可哀想…」
「簡単に可哀想とかいうなよ…余計傷つくだろうが」
「うん…わかってるけど…」

相葉さんの気持ちもわからなくもない。

だって、ニノのこと話すときの大野さんは、本当に嬉しそうで。
生き生きとして、可愛らしいくらいだった。

それが、こんな形で終わるなんて…

いや、まだ終わりかどうかなんてわからないけど。
でもこれは、絶望的な形になったってことであって。

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