第7章 ショコラ scene5
「ごちそうさまでした…」
「ふぁい…」
ベッドで雅紀を堪能しまくって、俺はご満悦。
雅紀はベッドに突っ伏してるがね…
「激しかった…翔ちゃん…」
「すまん…なんか、途中妊婦になってたからか、止まんなくて…」
男に戻った途端これだ。
どうやら溜まってたようだ…
「ごめん…疲れた?」
「ううん。なんか、嬉しかったから…」
へにょっと笑うと、俺の肩口に顔を埋めた。
「俺ぇ…翔ちゃんのお嫁さまになれてよかった…」
「ぶっ…」
嫁っていうか…男だけど…
まあ、嫁か。
時々、俺も嫁になるけどな。
つか、今回はそれが原因でかあさまになったわけだけど。
とほ…
「ちかちゃん…無事にお嫁さまになれたらいいねぇ…翔ちゃん」
「ん…そうだな…」
俺たちは…
生きてる
生きているから、これから先も
いろんな可能性がある
愛する人と
一生しあわせな生活を送ることも…
ずっと…一緒に居ることだってできる
多分、ちかちゃんは…
お嫁さまになれたら、成仏してしまうのだろう。
それを思うと、切ない。
その切なさを、雅紀も感じているんだろう。
雅紀の肩を抱き寄せた。
「ちかちゃんに、お婿さん見つけてあげような」
「うん…」