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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第7章 ショコラ scene5


おお!これなら…!

赤い着物も一緒だし、和だし。
ちかちゃんも受け入れてくれるはず…!

「やだ」
「えっ…」

頑固な顔をして、雅紀inちかちゃんはぷいっと横を向いた。

「だって、誰かいる」
「ええっ…」

今度は幸雄さんが慌てた。

「あ…そっか…俺、視えないし…これ、家にあったから持ってきたけど…そっか…」

なにやらぶつぶつ言っている。

「……櫻井さん」
「はい…?」
「なんか、人形ありませんか…」

こめかみに手を当てながら、弱りきっている。

「あー…ええ…なんか、探してみます」

雅紀の手を離すと、少し不安だったが…
でも、チーフの手も借りて、なんとか人形をありったけリビングに持ってきた。

「こんなのしかありませんけど…」

俺のコレクションのスノードーム(人形が入ってるから一応)
雅紀が智くんからもらったキン肉マンとゾンビの人形
それから、雅紀が姪っ子に今度献上するんだと買ってきていたぬいぐるみ数種

「これは…なかなか…」

幸雄さんは苦笑いしながら、キン肉マンを手に取ってる。

ちらっと雅紀を見たら、眠っているようだった。

「ちかちゃんに気に入ってもらわないと、移ってもらうことはできませんねぇ…」

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