第2章 アボカド
「まちじゅんおつかれ~!」
「まちじゅんがきた~ひぇぇ~いっ!」
ふたりとも、口が回っていない。
「ハイハイ…もお、飲み過ぎ…」
「のめのめ!」
「のめのめ!」
リビングに引っ張り込まれて、でかいテレビの真ん前の席に座らされた。
そのまま右隣からグラスを持たされて、すぐに左隣からビールがそこに注がれた。
「あいあい…ありがとさん…じゃあ、お疲れ!」
「かぁんぱ~い!」
「きゃんぱ~い!」
三人でグラスを合わせて、とりあえずごくごくと飲み干した。
「くぁ~!うまい!」
「もっと、のめのめ」
「のめのめ」
テーブルの上には、おつまみがたくさん広げてある。
あんだけ食ったのに、まだこんなに食うのか。
「大野さん…ちょっと最近食い過ぎなんじゃないの?」
「ぎく…」
「あんた今頃になってデブの星が回ってきてんじゃないの?」
「うっしゃい。まちじゅん」
ぷいっとグラスを持ったまま横を向いてしまった。
それをみて、相葉さんはゲラゲラ笑い転げてる。
「もお、明日も仕事なんだから、程々にするんだぞ?」
「はぁ~い!まちじゅん先生!」
「ひぇえい!まちじゅん先生!」
なんだか知らないけど、いつもよりテンション高いな…
この二人…