第2章 アボカド
天然ふたりはまだ何かを決めなければいけないらしい。
早く帰って休めばいいのに。
そう思っていたら、スタッフさんが呼びに来て俺は会場に戻った。
打ち合わせが終わって戻ると、もう楽屋はシンとしていた。
さすがにもうあの二人も帰ったか。
「松本、車もう用意できてるから…」
「ああ。すぐ行く」
スマホを取り出してチェックだけしようと開いた。
そしたらラインが来てた。
「ん…?」
嵐のグループラインに不穏なお知らせが来てる。
「なあにやってんだよ…」
あの天然スイーツ部の二人は、今飲んでいるらしい。
翔くんとニノは、疲れているからと断っていた。
「え。ああ…大野さんちで飲んでるのか…」
宅飲みなら、まあ…行ってもいいかな。
コンサートでもないから、そんなに俺もやることもないし。
明日は夕方からの回だから、そんなに早くもない。
それを見越して今日飲んでるんだろう。
「ねえ、マネージャー。大野さんちに行き先変更ね」
30分後、大野さんの住むマンションの前についた。
買い出しの必要はないとのことで、そのまま手ぶらできてしまった。
部屋に入ると、もうすでに二人は出来上がっていた。
おいおい…飲みすぎ…