第2章 アボカド
今日もスイーツ部は活動をしている。
「ねえねえ!リーダー…これ、よくない?」
「ん~…?あ、いいねえ…」
わくわく学校の東京。
リハーサルも終わって、もう帰るだけだ。
明日と明後日の本番を終えたら、今年のわく学は終了。
もう大阪で公演を終えているから、東京のリハーサルは順調に終わって、ちょっと巻き気味で終わった。
楽屋に戻ってきて帰りの準備をしていると、スイーツ部は部活を始めたようだ。
楽屋のテーブルに雑誌を広げて、スイーツの物色をしている。
「次のツアーのときは、ここからお取り寄せしてもらいたいね!」
「むふむふ」
よく喋る相葉さんと、相槌だけの大野さん。
だけど、この二人は天然で。
傍から見たら通じていない会話も、本人同士では通じているようだ。
「じゃあ、私お先に…」
「ああ、おつかれ。ニノ」
俺はまだスタッフさんと打ち合わせがあったから、ソファに座ったまま挨拶をした。
「じゃあ俺も…お疲れ。明日もよろしく」
「お疲れ」
翔くんも立ち上がると、ニノの後を追うように楽屋を出ていった。
「あ。もうみんな帰っちゃう。リーダー、明日のスイーツ…」
「ああうん…」