第6章 ビリジアン withあにゃ
「おっはよ~っ!」
「おはよ。相葉くん、誕生日おめでとう」
ドームの楽屋のドアを開くと、真っ先に翔ちゃんが声を掛けてくれた。
「ありがと!翔ちゃん!」
日付が変わった時にメールはもらったけど、ちゃんと律儀に顔見て言ってくれるのは、さすが翔ちゃんだ。
「これで、一ヶ月だけ同い年だな~」
「だね~。よろしくお願いします!」
「ぶっ…なんだよ、それ」
「相葉さん、おめでと~」
ニノはゲーム機から目を離さずに、おざなりに言ってくれる。
「ちょっとぉ!テキトー!」
「1回メールで言ったからいいじゃん」
「あ~、相葉くん、おめでとー」
いつも朝は不機嫌な松潤も、機嫌はまあまあっぽくて。
よしよし。
ちゃんとみんな揃ってる。
そのために、ちょっと遅く来たんだもんね。
俺は楽屋の一番奥でスマホを弄ってる智に、目を向けた。
智は下を向いたまま、チラッチラッと俺に視線を向ける。
ホントに、やるの…?
そう言ってるみたいに。
やるに決まってんじゃん!
俺はニコッと笑うと。
そのまま智の元に走った。
「おっはよ~っ!ダーリンっ♡」