第6章 ビリジアン withあにゃ
楽屋の空気が、凍り付いた。
ぎゅーっと抱きつくと、おずおずと背中に腕が回ってくる。
「お、おはよ…は、ハニー…」
ちっちゃい声だったけど、ちゃんと言ってくれた。
「んふふっ…ダーリン、今日もカッコいい♡」
「は、ハニーも…今日もかわいいよ…」
ほっぺたにちゅって音を立ててキスをすると、真っ赤になる。
「ちょっと…なに…?」
「…どういうこと…?」
「…まさか…」
びっくり顔で固まった3人に、俺は笑顔を向けた。
「俺と智、付き合ってるから」
『誕生日…智が、欲しい』
『…へっ…?俺って…なに?どういうこと…?』
『ちゃんと、俺と付き合って?』
『ちゃんとって…え?今、俺たち付き合ってんじゃないの?』
『だって、俺、好きだって言ってもらってないもん』
『う…それは…』
『だから、ね…?』
みんなの前で
ちゃんと宣言して?
智は、俺のもんだってこと
それが、一番俺の欲しいもの
「お、おめでとう…」
「ありがと、翔ちゃん。ニノも松潤も、認めてくれるよね?」
「あ…う、うん…」
「おめでと…」
「ふふふっ…よかったね~、智っ!これで堂々といちゃいちゃできるねっ!」
「う…うん…」
戸惑った顔した智を、力一杯抱き締めた。
「大好きだよ、智♡」
これで
永遠におれのものだよ?
【END】