第6章 ビリジアン withあにゃ
「ふ…ぅ、ぁっ…」
擦れる場所から、波紋みたいに甘い痺れが広がってく。
「雅紀…苦しくない…?」
「ん…だいじょぶ…」
痺れは、脳みそまで達して。
甘い毒に犯されたみたいに、なにも考えられなくなる。
ただ、智の熱を感じるだけ。
「はっ…あ、んっ…きもち、いいっ…」
「ああ…俺も…」
少しずつ、智の動きが速くなってく。
3度目の緩やかな波が起こり始めてて。
俺は自分で自分のを握った。
「まさき…」
「一緒に、イキたい…」
「…うん…一緒に、イコっか…」
智の動きに合わせて手を動かすと、また波が大きくなる。
「んっ…」
智の唇からも、甘い吐息が溢れる。
「智も…きもちいい…?」
「あぁ…すっごいきもちいい…」
素直な言葉が嬉しくって、ちょっと後ろに力を入れてみた。
「あっ…こらっ…」
「今の、どう…?」
「…もう、イッちゃいそ…」
智はそう言って、俺の足を大きく抱え上げて。
「いい?雅紀…」
どきどきするほど、男っぽい眼差しで俺を見つめた。
「…うん」
俺が頷いたのを確認して、いきなり激しく奥を突き上げてくる。
角度を変えると、あの痺れるポイントに先っぽが当たって。
「んあぁぁっ…」
俺は仰け反った。