• テキストサイズ

カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


その飢えた獣みたいな眼差しに、この間のセックスを思い出して、つい体に力が入ってしまった。

「…ごめん…」

ハッとした顔した智は、すぐに申し訳なさそうに眉を下げる。

「ううん…大丈夫…」
「ちゃんと、優しくするからな…?一緒に、気持ちよくなろ?」
「うん…」

俺を見下ろす瞳には、もう暗い影はなくて。

大好きな、柔らかい光を放つ黒曜石みたいなそれに、今、俺だけが写ってる。

「きて…智…」

足を開くと、熱く硬いモノが押し当てられて。

「爪、立てていいから」

手を取られて、智の肩を掴ませられて。

次の瞬間、滾るような熱が、入ってきた。

「んんんっ…」

痛みはなかったけど、圧迫感がスゴくて。

息が詰まる。

思わず爪を立てそうになったけど、智の体に傷なんてつけたくなくて、奥歯を食いしばって我慢した。

「ばか…苦しいなら爪立てていいって」
「…や、だ…」
「ほんと、もう…なんでそんな…」

呆れた声に、ぎゅっと閉じてた目蓋を開けば。

なぜか泣きそうに歪んだ頬。

「…智…?」

だけど、すぐにその表情は優しい笑みに代わって。

「もっと、入ってもいい?」

俺が返事をする前に、ぐっと腰が突き出された。

/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp