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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第1章 バニラ


男だけどさ…
男同士でも、そういうことできるのは知ってたけどさ。
まさか自分が…しかも長年ずっと一緒にいるメンバーの、しかもニノと…こうなるなんて…

信じられないのと、恥ずかしいのと、痛いけど気持ちよかったこととか、意外と男らしかったニノのこととか…

いろいろ思い出して、布団をかぶったまま悶えに悶えた。

「ふがーーーー!!!」

でも布団の中があっという間に熱くなったし、バスローブも脱げてきちゃったから、早々に布団から出た。

「ああ…もう俺、何やってんだ…」

布団をまくって、バスローブを直してなんとかベッドから抜け出た。

身体がサラサラしてるから、どうやらお風呂に入れてもらったか、拭いてもらえたか。
とにかくベタベタした嫌な感じはしなかった。

「ニノ…帰ったのかな…」

時計を見たら、お昼を少し過ぎてた。

痛む腰とケツを摩りながら寝室を出た。
でも家の中には人の気配はなくて。

リビングもキッチンも誰もいなかった。

「トイレ…」

トイレに行って、ひとまず落ち着こう。

そう思って足を向けたら、洗面所から音が聞こえた。

あ、もしかして風呂でも入ってるのかな。

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