第6章 ビリジアン withあにゃ
ぼすっと俺の隣に飛び乗ると、布団に潜り込んできた。
「寒いね~…」
マットレスに座ってる俺の腰に抱きついてきた。
「ふふ…智、温かい…」
「何いってんだよ…」
雅紀のほうが…何倍も…
犬みたいで、頭を思わず撫でてしまった。
「んふ…気持ちいい…」
「そっか…」
ふと、雅紀が顔を上げた。
暗闇の中でもきらきら光る眼で、俺のこと見上げた。
「…もっと、気持ちよくしてやろうか…?」
「えっ…!?」
みるみる真っ赤になった。
「な、な、何いってんの…」
「だって…この前、気持ちよくなかったろ?」
「い、いや、いいから…」
「遠慮すんなよ」
俺も布団に潜り込んで、雅紀の上にのしかかった。
「やっ…えっ…ちょっとまってっ…」
また逃げようとするから、手首を掴んでマットレスに押し付けた。
「…もう…酷いこと…しないから…」
「おーちゃん…」
「抱いて…いい…?」
真っ赤になったかと思ったら、今度はすごい汗をかき出して焦ってる。
それに構わずじーっと見てたら、ますます慌てて面白かった。
「ぶっ…」
「あっ…なんで笑うの!?」
「いや…別に…」
「酷いっ…もおっ…」