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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


手から滑り落ちたビニール袋が、ガタガタッと派手な音を立てて床に転がった。

「智、待ってっ…」

掴んだ手首を強く引かれて。

引き摺るように、ベッドルームへ連れて行かれた。

「待ってっ…智っ…」

この間繋がったベッドの横に立つと、俺をその上に突き飛ばした。

「あぅっ…」

衝撃に思わず目を閉じると、智が飛びかかるように上に乗っかってきて。

着ていたセーターを乱暴に捲り上げる。

「ひゃっ…」

直に触れた手のひらは、氷のように冷たかった。

「やっ…智っ、やめてっ…」
「煩い。黙れ」

また、あの地を這うような声。

俺は、ぎゅっと唇を噛んだ。


あの日のセックスを思い出すと

まだ体が震える


でも

それしか本当のあなたに触れる手段がないんだとしたら




なんでもやれる


「…自分で脱ぐから…待って…」

まっすぐ、その闇色の瞳を見つめた。

智が息を呑む。

「好きにしていい。智のやりたいように。ヒドくしてもいいから」


だから

俺だけに見せて

他の誰にも見せないで


その闇で

俺を包み込んで


俺だけを


智の顔がぐにゃりと歪む

怒ってるような、泣いてるような

どっちにも見えて
どっちにも見えない

そんな表情


「…馬鹿かよ…」

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