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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


イライラする

そんな目で…
俺を見るな


わかってる
俺が悪かったんだって

甘く考えてたんだって

誰も悪くない


俺以外は


立ち上がって楽屋を出た。
マネも誰もいないし、息が詰まりそうだった。

ぐるぐるあの頃のことを思い出してしまって…

スマホをポケットから取り出して、いつもの連中に連絡しようとした。

「あ…」

そうだ。
もうあの店には行かないことにしたから、着拒して番号を消したんだ。

近々、番号も変えようと思ってたのにすっかり忘れてた。

「あー…」

また新たな店を見つけて、ストレス解消できる相手を探さなきゃならない。

「面倒くせぇ…」

また、1からやり直し。

踵を返して楽屋に戻った。

まだマネは戻ってきてない。
雅紀がひとりでソファに座ってるだけだった。

送迎どうなってんだよ…

なんか打ち合わせがあるからって、待たされてるけど時間がかかってるようだった。

カバンからタバコを取り出した。
箱を開けてみたら、空だった。
諦めてゴミ箱に空箱を捨てて、ソファに横になった。

「…ないの…?」
「うん。切れちゃった」
「俺…あるよ…?」

雅紀はカバンから、タバコを取り出した。

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