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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


「なんだ…やればできんじゃん」

また、智が嗤った。

なるべく前の感覚に集中するように意識を保つと、手の中のソイツは少しずつ大きくなってきて。

比例するように、痛みと圧迫感が消えて。

スムーズになった智の動きに合わせて手を動かすと、前から広がっていく快感がじわりじわりと俺を呑み込んでいく。

「はっ…あ、ぁっ…あぁっ…」
「ふっ…見かけによらず、淫乱なんだ?気持ちよくなってきたんだろ?」
「ちがっ…あぁっ…」

羞恥を煽る言葉に、体が熱くなる。

「いつもは爽やかな顔してんのに…ドMの雅紀って、本当なんだな?」

嘲笑う声に、脳みそが痺れて。

「はっ…あ、あ、あぅっ…や、だっ…」

思考が、濁ってく。

泥水の中に、沈められたみたいだ。

なにも見えない泥の渦の中で。

唯一感じるのは、高まっていく熱。

「…やべ…」

智の呟きが聞こえて。

自分のを握っていた手に、熱い手が重なった。

そうして、握り込んだ自分の手ごと、強く扱かれた。

「あっ、やっ…だめっ…」
「…っく…すげっ…」
「あっ、あっ、あっ…やだぁっ…」

一気に高められて。

頭ん中、白い閃光が走った。

「あぁぁっ…」

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