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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


またガツンと突き上げられて。

鋭い痛みが全身を駆け抜けた。

「ああぁっ…」

反射的に目を閉じると、世界は闇に包まれる。

「…っ…だからっ…力抜けってのっ…」

その中に響くのは、智の低い声だけ。

「や、ぁっ…やめてっ…いたいっ…」

智に揺さぶられるたびに、痛みが何度も駆け抜ける。

逃れたくて身を捩ろうとするけど、すごい力で腕を抑えつけられてて出来ない。

「…くそっ…」

智が舌打ちするのが聞こえて、不意に右手が自由になった。

と思ったら、また手首を取られて引っ張られて。

萎えた自分のソレを握らされた。

「自分で扱け」

地獄の底から響いてくるような声に、びっくりして目を開く。

「やだっ…むりだよっ…」
「やれよ。俺が、欲しかったんだろ?」

俺を見つめる暗い光を放つ瞳は、拒否を許してはくれない。

せめてもの抵抗に、顔を背けて。

唇を噛んだ。

智が薄く嗤う気配がした。

「…っふ…ぅぅっ…」

小さく縮こまった自分のをゆっくり扱く。

すると、痛みとは違う、微かな快感の渦が体の奥底に出来て。

「ぅ…あっ…は…」

不思議なことに、あんなに思考を支配していた後ろの痛みが、ほんの少し和らいだ。

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