第6章 ビリジアン withあにゃ
またガツンと突き上げられて。
鋭い痛みが全身を駆け抜けた。
「ああぁっ…」
反射的に目を閉じると、世界は闇に包まれる。
「…っ…だからっ…力抜けってのっ…」
その中に響くのは、智の低い声だけ。
「や、ぁっ…やめてっ…いたいっ…」
智に揺さぶられるたびに、痛みが何度も駆け抜ける。
逃れたくて身を捩ろうとするけど、すごい力で腕を抑えつけられてて出来ない。
「…くそっ…」
智が舌打ちするのが聞こえて、不意に右手が自由になった。
と思ったら、また手首を取られて引っ張られて。
萎えた自分のソレを握らされた。
「自分で扱け」
地獄の底から響いてくるような声に、びっくりして目を開く。
「やだっ…むりだよっ…」
「やれよ。俺が、欲しかったんだろ?」
俺を見つめる暗い光を放つ瞳は、拒否を許してはくれない。
せめてもの抵抗に、顔を背けて。
唇を噛んだ。
智が薄く嗤う気配がした。
「…っふ…ぅぅっ…」
小さく縮こまった自分のをゆっくり扱く。
すると、痛みとは違う、微かな快感の渦が体の奥底に出来て。
「ぅ…あっ…は…」
不思議なことに、あんなに思考を支配していた後ろの痛みが、ほんの少し和らいだ。