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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第1章 バニラ


和也が荒い息を吐く音がリビングに響く。

汗が飛んで来て…
その汗を飛ばしてるのが、いつも汗をかかない”ニノ”で。

こんなに一生懸命、動いてる。
自分と俺を気持ちよくするために動いてる。

そう思ったら、ますます愛おしさがこみ上げてきて。
覆いかぶさる背中に腕を回して、抱き寄せた。

「智…」
「かず、なりぃ…」

揺さぶられてうまくしゃべれない。
それほど俺は、女みたいに突き上げられてる。

なのに全然嫌じゃなくて。
むしろ、もっと俺で気持ちよくなって欲しくて。

ケツが痛かったけど、我慢した。

「和也、もっと…」
「え?」
「もっと、気持ちよくなって…?」
「智…」

汗まみれの顔が、俺をじっと見て。
そして、また愛おしそうに微笑んでくれたんだ。

「好きだよ…」
「和也…」

ちゅっとキスをすると、俺のことギュッと抱きしめてくれて…

「ああ…いい匂い…」
「え…?」
「智、パンケーキみたいな匂いがする」

ふふっと笑うと、また動き出す。

「あっ…かずっ…」
「ほんと、いい匂い…」

そんな匂い、するんだ…
自分じゃよくわからない。

「あっ…あっ…」
「凄いね…もう、お尻だけで感じるようになったんだ?」

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