第6章 ビリジアン withあにゃ
side A
体が真っ二つに切り裂かれたかと思うほどの
痛みと衝撃
「雅紀っ…力、抜けっ…」
苛立った声が聞こえたけど。
「だってっ…ああっ…わかんないっ…」
激しい痛みに、体のコントロールなんて出来ない。
男同士のセックスのやり方なら、知ってた
智が、そういうことしてるんだろうなって想像もしてた
でも、まさかそれが自分の身に降りかかるなんて思ってなくて
心の準備なんて、出来てるわけもなくて
待ってって言ったのに、止まってくんなくて
もう
わけわかんない
「…っく…力抜けって…!」
怒った声で言われても、どうしたらいいのかわかんない。
擦れ合った場所からは、激しい痛みだけが生まれて。
体が勝手に強張った。
「やっ…さとっ…待っ、て…」
止まって欲しくて、腕を掴んだ手にぎゅうっと力を籠めた。
その瞬間、その手を振り払われて。
手首を取られ、強くシーツに押し付けられた。
智の手が、物凄い力で俺の手首を抑えつける。
「痛っ…」
一瞬、そっちの痛みに気を取られて。
下半身の力が抜けた。
最奥を
智が突き刺した