第6章 ビリジアン withあにゃ
暗闇の中でもわかるくらい、涙と汗でぐしゃぐしゃになってる。
その顔を更に真っ赤にして、雅紀は足を開いた。
「そう…やればできるじゃん…」
なにカマトトぶってんだよ。
減るもんじゃないんだから。
「恥ずかしい…」
なんで?
気持ちよくなりたいんだろ?
そこに、そんな感情必要ある?
「なんも考えるな」
「無理…だって智が…」
ごちゃごちゃ言うから、そこに手を伸ばした。
「ひゃっ…ぁ…」
やっぱり…硬いな。
ほんとに初めてなんだ。
ローションをつけた指で口の周りをぐるぐると撫でる。
「や…っ…あぁ…」
くすぐったいのか、感じてるのか。
「智…」
腹の柔らかい皮膚にまで鳥肌が立ってるのが見えた。
腕で目を隠してしまっていて、感じてるんだかなんだかよくわからなかった。
でもそのほうがいい。
余計な感情なんか、セックスにはいらないから。
「…や…だ…なんか、言って…?智…」
なんで?
何を言って欲しいんだ。
俺にそういうの求めんなよ。
「あっ…指っ…いやっ…」
しょうがないから、指を一本突っ込んでやった。
まだ硬いけど、そこを押し広げるようにぐりぐりと指を動かした。