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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


side O



面白いほど、簡単だった。

俺のこと、どうして黙っていたのか…
それは、俺のことが好きだからって気づいて。
キスをしたら、簡単に堕ちた。

都合がいい。
このまま、俺のものにしてしまえば、他のメンバーに俺のことがバレずに済む。

手っ取り早く抱いて、黙らせよう。


「かわいい…雅紀…かわいいよ…」
「智…」

本当は…永遠に知られたくなかった。

だって、メンバーは俺の聖域。
本当の俺で居られる、唯一の場所。

だから、相葉ちゃんにも知られたくはなかったのに…

こんな形でバレるなんて。
今まで用心してきたのに…

「…なんで、目…閉じないの…?」

俺を貪りながら、夢見てるみたいな顔でこんなことを聞く。

「ムード…ないんでしょ…?ねえ…智…」
「雅紀は…?」
「え…?」
「雅紀はなんで、目を開けたの…?」

わかってるよ。
本当は。

見たいんだろ?俺を…

俺の本当の姿を。

俺のことが好きだから。

欲望に…忠実なんだな。

「智が…みたいから…」
「うん…いいよ…?」


…見たいのなら、見せてやるよ

俺の、亡霊


ねえ、雅紀…

目を開けたまま、一緒に死ぬ…?

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