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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


いつしか、その頭を強く引き寄せて。

自分から舌を絡めていた。

もっとおーちゃんを味わいたくて、舌を押し出し、おーちゃんの中へ入ろうとすると、あっさりと侵入を許してくれて。

その甘い唾液を貪るように、口の中を舐めしゃぶる。

「んっ…ふ…」

合わせた唇から漏れる、くぐもった声すらも、甘さを含んでる。

それまでは激しく俺を蹂躙しようとしていたのに、今度は俺に流されるように、俺の舌を受け入れていて。

もっともっと深く交わりたくて。

更に奥へと舌を伸ばした。

「んっ…くる、しっ…」

途端、おーちゃんの腕が強く俺の肩を押して。

慌てて体を離す。

「あっ、ご、ごめんっ…」

目を開くと、今まで触れていた唇は、互いの唾液で濡れていて。

その端から、たらりと雫が落ちた。

それが、ヒドくエロティックで。

思わず、生唾を呑み込んだ。

「ふっ…ずいぶん積極的じゃん」

手の甲でそれを乱暴に拭き取りながら、おーちゃんが嗤う。


ヒドく妖艶に


「そんなに、よかった?」
「う、ん…こんなキス、したことない…」

熱病に浮かされたような頭は、考える間もなく、正直な気持ちを彼に伝えた。

「ふっ…か~わいいの」

おーちゃんはそう言って、俺に右手を差し出した。

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