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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


しばらく、そのままじっとしてた。

衝動的に抱き締めたのはいいけど、この後どうしたらいいのかわかんなくって。


ど…どうしよ…


腕の中の温かい塊から流れ込む熱が、俺の熱も上げていく。

ふわふわの髪から薫る甘い匂いが、俺の鼓動をどんどん早くしていく。


離したくない


けど

ここからどう進めば良いのかわかんない


男同士って、どうすんの…?

いや、そもそも、俺、まだなにも言ってないし

いやいや、まだなにもっていうか、そもそもこの気持ちがなんなのか、よくわかんないし…


抱き締めたまま、ぐるぐるぐるぐる考えてたら。

それまで身動ぎもせずに腕の中にいたおーちゃんが、クスッと笑った。

「なぁ…」

それは、俺の知らなかった低い声。


もうひとりの、おーちゃんの声


「相葉ちゃんってさ…俺のこと、好きなの?」

その言葉に。

靄がかかってたみたいな風景が、さーっと拓けていく。


す、き…?

おれがおーちゃんを

すき…?


「そう…相葉ちゃん、俺のことが好きなんだよ」








天と地がひっくり返るって

このことだ
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