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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


無理やり俺んちに連れてきた。

腕を掴んで離してやらなかった。
車を降りたら、逃げ出そうとしたから。

「…おーちゃん…」

心細そうに話しかけても、答えてやらなかった。

だって、黙らせる方法がわからなくて。


あの店で見た俺のこと、忘れてもらわないと都合が悪い。

本当は知られたくなかった。
メンバーには永遠に知られたくなかった。

メンバーが知ってる俺が、本当の俺。

相葉ちゃんが見てしまった俺は…

亡霊




あそこに居た俺は、俺じゃない





「入って」

無理やり玄関に入れて、後ろ手に鍵を締めた。
じっと見ていたら、諦めて相葉ちゃんは靴を脱いで上がっていった。

俺も後ろから靴を脱いで家に入ると、相葉ちゃんの腕を掴んでリビングに連れて行った。

「あのっ…おーちゃんっ…」
「ん?なあに?」

にっこり笑って振り返ってやったら、黙り込んだ。

「…なんで…?なんなの…もお…」

泣きそうになってるから、頭をそっと撫でた。

「どうしたの?相葉ちゃん…」
「どうしたのはこっちのセリフだよ…」

掴んでた腕を振り払われた。

「一体どういうことなの…?なんでこんな無理やり…」

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