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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ






確かめようと思った。

だから、強引に今日は誘い出した。

「あ、でも俺、車…」
「そんなのマネに運んでもらったらいいじゃん。車で行ったら飲めないでしょ?」

みるみる、顔色が悪くなった。

「…この間、みたいに」

ぼそっと囁くように言うと、動きが止まった。

やっぱり…わかってたんだ。
俺があそこに居たって。

「どうしたんですか?」

急に立ち止まった俺たちにマネが話しかけてくる。

「なんでもね。車、相葉ちゃんと銀座行くから、そっち回してくれる?」
「あ、はい。飲みに行くんですね。わかりました」

マネは笑いながら、歩き出した。

「ほんと皆さん、仲いいですね」

周りに居るテレビ局のスタッフやら、制作会社の連中がおべっか使ってくる。
やれ、今日はどこが良かっただ。
あれが良かっただ…

本心で思ってないくせに。

邪魔くせえ…

にっこり笑ってやったら、連中も笑って歩き出した。

なんにも喋らなくなった相葉ちゃんは、ただ俺に引きずられるように歩いてる。

エレベーターにマネが乗り込んで、俺たちも乗り込むと邪魔な連中は頭を下げてきて、扉は閉まった。

それから車に着くまで、無言だった。

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