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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


収録が終わって、楽屋へ戻る。

「お疲れっ」

いつもみたいにニノが一番乗りで楽屋を飛び出して。

だけど、いつもは競うようにさっさと帰ってくリーダーは、今日はのんびりした動作で帰り支度をしていた。


珍しいな…


なんとはなしにその背中を見ていたら、くるりと振り向いて。

「ねぇ、相葉ちゃん、今日は暇?」

にっこり笑顔で、訊ねられた。

「うぇっ!?あ、う、うん、暇、だけど…」

またどもりながら答えると、ますます嬉しそうに笑みを深める。

「じゃあさ、今日行こっか、銀座」
「ふぇぇっ!?」
「おおっ!ついに実現か!」
「相葉く~ん、よかったなぁ~」

俺がしつこく誘ってたのを聞いてた翔ちゃんと松潤が、楽しそうに囃し立てた。

「え、え…?きょ、今日…?」
「うん。ダメ?」
「だめ、じゃない、けど…」
「だったらいいじゃん。思い立ったが吉日って言うでしょ?」

とびっきりの笑顔で、腕を掴んでくる。


痛いほどの力で


「あ、う、うん…」
「よし。じゃあ行こう」

その力に気圧されて頷くと、リーダーは俺を引き摺るようにして楽屋を後にした。

「あ、でも俺、車…」
「そんなのマネに運んでもらったらいいじゃん。車で行ったら飲めないでしょ?…この間、みたいに」

不意にトーンの下がった声に、驚いて振り向くと。



あの冷たい眼差しが

俺を真っ直ぐに捉えていた



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