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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第6章 ビリジアン withあにゃ


レギュラー番組の収録日。

いつもはみんな揃うのが嬉しくて、張り切って楽屋へ向かうんだけど。

今日の俺は、自分でもわかるくらい肩が撫でてる。

そりゃあもう、翔ちゃん並に。

「はぁぁぁ…」

口を開けば、出てくるのは溜め息ばかり。


なんで、こんなに憂鬱なんだろ…


「相葉さん?なに翔ちゃんみたいな撫で肩になってんの?」

更に肩を落としてると、後ろからニノの声が聞こえて。

反射的に振り向いた俺は、石のように固まった。


ニノの隣に

リーダーが立ってたから


「おはよ、相葉ちゃん」

いつもみたいに、脱力するような緩い笑顔でリーダーが挨拶する。

「あ、お、おは…おはよ…」

思いっきり動揺して、どもっちゃったら、ニノが盛大に笑い出した。

「ぶーっ…なによ、それ。なんでそんなオロオロしてんのよ」

隣に立ってるリーダーも、いつもみたいに顔をくしゃっとさせて笑ってる。

「相葉ちゃん、変なの」

それは、俺たちがいつも見てる、そしてファンの子たちがいつも見てるおーちゃんの姿で。

あの薄暗いバーで冷たい表情で佇む姿が、目の前で笑い転げてる人と重ならない。



じゃあ…

あれはいったい何…?

どっちが本当のおーちゃんなの…?


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