第1章 バニラ
「だ…だめっ…」
拒否したのに、ニノの指はすごい勢いで動き出した。
あのビクビクするとこを何回も何回も擦られて、身体がおかしくなりそうだった。
「やっ…やああっ…ニノぉっ…」
「わ…きゅうって俺の指、締め付けてるよ…」
囁くような声で耳元で言われて、身体のちから抜ける…
「スゲぇ…」
すごく低い声が聞こえた。
「え…?」
顔をあげると、そこにはニノが居た。
「ニノ…?」
「え?」
「ニノ…もとに戻ってるっ…」
俺のパジャマを着て、俺のこと嬲ってるその姿は、元のニノに戻ってる。
「…ちっ…」
小さく舌打ちしたかと思うと、身体を起こした。
俺の足を大きく広げると、足の間に入ってきた。
「ちょ、ちょっちょっちょっ…」
「そんなこと言って、させてくんないつもりでしょ?」
「そ、そうじゃねえよっ…ほんとに戻ってるんだってっ…」
腕の太さも、肩幅だって…
さっきよりも格段に大きく広くなってるのに、ニノは信じようとしなかった。
「いいから、俺、大野さんが欲しい…」
ずるりとパジャマズボンを下げて、ぼろっと飛び出してきたニノの息子は…
「うっ…」
でかいって…でかいって!
そんなのはいらないって!